健康と計量のコーナーFestival of The Measurement Day
正しい健康用計量器の使い方 家庭用計量器の正しい使い方 体重計の不思議
パンダの身体測定 体温計と血圧計 電子体温計の正しい使い方は?
血圧計の正しい使い方は? パルスオキシメーター BMIとメタボ
今年も、新型コロナウイルスの感染拡大が大きな問題となっています。
そんな中で、わたしたちの健康を守るため、計量がこれまで以上に重要な役割を果たしています。
このコーナーでは、ご家庭で健康管理のために使用する計量器の正しい使い方をご紹介します。
正しい健康用計量器の使い方
●家庭用計量器の正しい使い方
体重測定のための「ヘルスメーター(一般用体重計)」と「ベビースケール(乳児用体重計)」、食品を調理する際に使用する「キッチンスケール(調理用はかり)」は、家庭で健康管理のために使用する「はかり」です。
これらの「はかり」は、「家庭用特定計量器」と呼ばれています。
製造や輸入販売する事業者等には、「はかり」の性能が法で定める技術基準を満たすことを購入者に示す、下図の「家庭用特定計量器の表示」を付して販売することを義務付けています。
(法53~56条、施行令14条、施行規則22条)
このマークが正しく表記されているか家庭や職場の計量器を確認してみましょう。
これらの家庭用「はかり」は、精密機器です。正しい使い方をしないと正確に計量することができません。下に示す事項に注意して正しく使いましょう。
「はかり」は、平らで固い台やテーブルの上に水平に置いて使用しましょう。
「はかり」に何も載せていない状態で正しく「0」が表示されていることを確認してからはかりましょう。
「はかり」の載せ台の中央に計量物を載せましょう。
温度の激変、風、高湿度、振動などは「はかり」の大敵です。
●体重計の不思議 (㈱イシダ『「はかる」の辞典』より)
体重計は、はかり方によっては表示される体重が変わってしまうことがあります。
そんな体重計の不思議をいくつか見てみましょう。
私たちが「地面」の上にたっているとき、体の重さによって地面に重力(地球が身体を引っ張る力)が働いています。
同時に、それに対して地面が身体を押し返す力も働いています。
じゅうたん上のほうが「体重計」の表示が軽くなるのは体重をはかった場所の床がやわらかいため。
力がやわらかいじゅうたんに吸収されてしまうためです。
つまり、じゅうたん上では重力に対して「はね返しの力」が弱いからなのです。
※ 体重をはかるときは、体重計を固い床の上に設置して使用しましょう
これも実験1の原理とよく似たものです。
硬い地面と柔らかい地面では、重力と反対方向に働く抵抗力も違ってきます。
水面が支えることの出来る重力は硬い地面と比べるとずっと小さいはずなので、水上の方が軽くなります。
また、これには、水の浮力の影響も関係してきます。
※ 大きな船の上で体重をはかれば、地面の上ではかるのと変わりません。固い板の上でも板の下が水や柔らかいものの場合など、ちょっと動くとその動きで浮き沈みが感じられるような場所にはかりを設置すると体重は正しくはかれないので注意しましょう。
もし、斜面でもはかれる「体重計」があったら…。
このような場合、物の質量は斜面に対して平行に落ちようとするとする力と、 重力(地球が引っ張る力)に分解されます。
そのため、「体重計」の載せ台に垂直に加わる力は小さくなるので、 「体重計」に表示される重量は軽くなります。
※ 体重をはかるときは、水平な場所にはかりを設置して体重をはかりましょう
これは地球の自転による遠心力の大きさが影響しているためです。重力は、南北の緯度上では南極や北極において最大となり、赤道上では最小となります。
同じ緯度の場所では、平地よりも山の上などの高度が高い場所ほど小さくなります。
例えば、計算上では、標高3776.12 mの富士山の山頂では、平地よりも約1/1000軽くなるということになります。
物が下に落ちるのは、物体を地球が引っ張っている重力のせいです。
この重力は、ニュートンの運動の法則により「質量×加速度」で求められますから、 重力加速度は質量に比例するということになります。
この実験で、地球上で50 kg、月面上で8.3 kgとなったのは、 月面上での重さ(重力の大きさ)が地球の1/6になるという原理に基づく結果です。
ただし、これは一般的な体重計だから出た結果で、もし、天びんではかった場合には、 本質的なものの重さ(質量)はどこに行っても変わらないので、地上と同じ50 kgの分銅と釣り合います。つまり、天びんで体重をはかると、月面上でも8.3 kgとはならず、そのままなのです。
11階建てのとあるマンションのエレベーター内で、 1階で「体重計」に乗り11階までの間の体重をはかってみました。
結果はごらんのとおり。
1階から11階に到着するまでの間には、加速⇒等速⇒減速が行われ、それぞれに応じた体重を示すことがわかりました。
これは、「慣性の法則」によるもので、 上昇直後は静止の状態を続けようとする下向きの慣性力が働き、体重は重くなります。
逆に停止直前には、まだ上昇しようとする上向きの慣性力が働くため、軽くなるという訳なのです。
あのフワッと浮いた感じや、ギュット押さえつけられたような圧迫感の正体はここにあったのです。
慣性の法則
静止する物体は、物体に力が働かなければ永久に静止の状態を続け、動いている(運動している)物体は、物体に力が働かなければ等速直線運動を続けます。これは、物体は本来なら静止の状態も含めて、その速度を保とうとする性質を持っていることを示しています。この性質を慣性というのです。
●パンダの身体測定
僕たちは東京都計量検定所のイメージキャラクター「はかるん兄妹」だよ。名前のとおりいろいろな物をはかるのが大好きなんだ。そういえば、僕たちと同じ双子の兄妹パンダが1年前に上野動物園で誕生したことは、みなさんもご存じだよね。この2頭はもうじき中国に帰ってしまう4歳年上のお姉さんのシャンシャンの弟と妹にあたるんだ。お父さんはリーリーでお母さんはシンシンだよ!この兄妹の成長の様子を僕たち「はかるん兄妹」が紹介していくね。
この2頭が生まれたのは、お兄ちゃんのオスの赤ちゃんシャオシャオ(暁暁)が2021年6月23日(水) 1時3分、妹のメスの赤ちゃんレイレイ(蕾蕾)が同日2時32分だったんだよ。
上野動物園では、この2頭の双子の赤ちゃんの身体測定を定期的に行っているんだって。
お兄ちゃん、私たちと同じで、元気な双子ちゃんたちは身体測定時にじっと動かずにいてくれないから、飼育員の人たちは測定の際にはさぞ苦労していることでしょうね!
すくすく育って、今は動物園で公開されているから今度見に行きたいね。
ここから、シャオシャオとレイレイの成長記録を紹介するわね。使っている写真や測定データは、上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト「UENO-PANDA.JP」https://www.ueno-panda.jp/から引用しているから、気になったら見てみてね。
シャオシャオとレイレイの体長と体重の推移(0日齢から50日齢まで)
体重と身長の成長の様子は、下の0日齢から50日齢までの体長と体重の増加の様子を示したグラフを見れば一目瞭然だね。お姉ちゃんのシャンシャンの時と同じで、順調に成育したことがわかるね。お姉ちゃんのシャンシャンの時と同じで、順調に育っていることがわかるね。ちなみに、「#1」がオスのシャオシャオ、「#2」がメスのレイレイを示しているよ。
シャオシャオとレイレイの成長記録(画像)
ここからは、シャオシャオとレイレイ兄弟の成長記録の画像を紹介するわ。どんどん大きくなっているのが一目瞭然ね!
ぬいぐるみみたいだったのがだんだん大人っぽくなっている感じね!
これからも、シャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)兄弟の情報は、随時更新するから楽しみにしてね!
去年紹介した誕生日から145日齢迄の記録は、PDF版がこちらからPDFがダウンロードできるよ!
もっと詳しい情報が知りたい方は、上野動物園のジャイアントパンダ情報サイト
「UENO-PANDA.JP」に詳細な情報が載っているから、見てみてね!
●体温計と血圧計
下の図の体温計と血圧計※は一般の家庭の健康管理に重要な計量器です。
そのため、不適正な体温計と血圧計が市中に出回り使用されると健康に大きな問題がおきてしまいます。
これを防ぐため、計量法ではこの2器種の計量器には「譲渡の制限」の規定が定められています。
この規定により、法定の基準を満たすことを示す検定証印又は基準適合証印が付されたものでなければ、販売できないとことになっています。加えて、譲渡、若しくは貸し渡すために所持することもできません(法57条、施行令15条)。
※ただし、計量法の規制対象となる特定計量器に指定されているのは、体温計では抵抗体温計とガラス製体温計、血圧計はアネロイド型に限られます。
●電子体温計の正しい使い方は?
体温計にはガラス製体温計と電子体温計があります。
最近では、電子体温計が家庭で多く使われています。
この電子体温計には、大きく分けて次の2種類に分類できます。
①身体に直接接触させて測定する抵抗体温計
②身体に直接接触させない非接触式の体温計 (放射温度計と呼ばれる耳式体温計や熱画像式など)
体温計の種類
電子体温計の中では抵抗体温計が安価で正確なため、家庭や病院等で一番多く使われています。
そのため、計量法ではガラス製体温計と共に、この抵抗体温計だけを特定計量器と定めて規制しています。
抵抗体温計は、計量法により、検定に合格した正確さや耐久性などの技術基準を満たしたものだけが流通する仕組みが確定されているため、私たちは安心して使用することができます。
一方、計量法で規制されていない他の2機種は、耳の中や皮膚表面の赤外線などから体温を推定する測定方法です。
非接触式なので、最近の新型コロナ対応で、施設の入り口などでの検温でよく使われています。
皮膚の表面の温度を測定して、体の内部の温度に換算して体温として表示しています。
検定が行われないので、正確に計量するためには、使用者が定期的に調整しながら使用する必要があります。
非接触式温度計については、日本計量振興協会の「計量のひろば63号」で特集していますのでご覧ください。
抵抗体温計の測温方法には実測式と予測式の2種類があります。
それぞれに特徴があるので、用途を選んで使用してください。
① 実測式は正確にはかれますが測定時間を長く要します (約10分)
② 予測式は短時間で測定できますが測式と比べると正確さが落ちます
正しく体温を測定するためには、測定場所も重要です。
身体の奥の温度(中枢(核心)温)に近い数値を示す場所の温度を測定しなくてはなりません。
脇の下、口の中(舌下)、肛門(おしり)などの部位にしっかりと体温計の測温部を接触させて測温してください。
体温の正しい測り方は(一社)日本計量機器工業連合会のホームページ「はかる世界のあれこれ」をご覧ください。
●血圧計の正しい使い方は?
血圧計は血圧をはかるための圧力計です。
圧力計には、大きく分けて液柱式と液体を使わないという意味のアネロイド式の2種類があります。
また、測定方法の違いで血管に直接つなぐ直接法と間接法(非観血式)とがあります。
一般に家庭で使用されているのは、非観血式のアネロイド式血圧計です。
計量法では、この非観血式のアネロイド式血圧計を特定計量器と定めて規制しています。
圧力のSI単位はパスカル(Pa)ですが血圧測定の場合には計量法で、水銀柱ミリメートル(mmHg)の使用が用途を限定して認められています。
ご家庭で使用される電子式血圧計は、腕帯(カフベルト)を巻く位置で上腕式と手首式があります。
心臓からの距離が近く、自然と心臓と同じ高さで計測できる上腕式が比較的正確だと言われています。
血圧を正しく測定するためには、血圧計の使用方法を守ることです。
血圧は一日のうちに変動し、測定時の状況でも変動しますので注意が必要です。
かかりつけの医師の指示や取扱説明書の記載事項に従って計測してください。
血圧の基礎知識については、㈱タニタHP「血圧の基礎知識 Q&A」も参考になりますのでご覧ください。
●パルスオキシメーター(経皮的動脈血酸素飽和度測定器)
「パルスオキシメーター」は、近年、コロナ禍においてよく耳にするようになった測定器です。
使い方は、下の画像のようにクリップになっている部分を開き、指を挟み爪の部分が発光部にあたるように奥まで差し込むだけです。
皮膚の上から光をあてて、動脈血の「赤み」を測定する原理の測定器で、測定値は経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2:Oxygen(酸素)のSaturation(飽和度)をPercutaneous(経皮的)に測定するの意味)として数字で表わされます。
この指を挟むだけで採血せずに血液中の酸素濃度を測れる「パルスオキシメーター」は、胃カメラと並ぶ日本発の医療技術の代表とも言われています。
SpO2は、血中のヘモグロビンのうち何%のヘモグロビンが酸素と結合しているかを示し、最大値は100%になります。一般的には95~99%であればあまり大きな問題はありません。ただし、100%だと時によっては過呼吸など、呼吸が多すぎることを疑う必要があります。93%以下になると息苦しさや呼吸困難を感じることがあります。
特に高齢者や糖尿病の方の中には、呼吸調整を行う調節機能が落ちていて呼吸困難を感じにくくなることがあるので、呼吸状態の悪化を見落とさないようにすることが大切です。
血液の色は、主成分の赤血球に含まれるヘモグロビン(色素)の量に左右されます。動脈を流れる血液は酸素を多く含んだヘモグロビンが存在するので鮮やかな赤い色をしています。一方、静脈を流れる血液は老廃物や二酸化炭素を多く含んでいるので暗い赤色をしています。静脈から採血する血液が黒っぽく見えるのはそのせいなんですね。そのため、SpO2の値があまりに低いと、酸素不足によって酸素と結合するヘモグロビンが少なくなって血液の赤色の鮮やかさが弱くなり、皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼが現れることがあります。 |
なお、血液中の酸素飽和度の測定方法には、実際に血液を採血して測定する方法もあり、こちらはSaO2(動脈血酸素飽和度)と呼ばれ、SaO2とSpO2の値はほぼ同じ値になります。
この「パルスオキシメーター」は、計量法で厳しく規制されている体温計や血圧計と異なり計量法の規制はありませんが、厚生労働省が定める特定保守管理医療機器に分類され、管理基準が厳しく規定されていて販売には都道府県知事の許可が必要となっています。インターネット通販などで手軽に購入できるものもあるようですが、購入する際には、製品に医療機器認証番号があるか、販売者は許可をとった事業者であるか確かめることをお勧めします。
また、日本呼吸器学会によれば、使用に当たっては、測定値のもつ意味はその人の状態やかかっている病気によっても異なるため、測定値の判断は主治医など医療専門の方の指導を仰ぐことを勧めています。
●BMIとメタボリックシンドロームって?
健康診断の際などにBMIという単語が出てきますがこれがなんだかご存じですか?
BMIは英語のBody Mass Indexの略語で、日本語ではボディマス指数と呼ばれていて、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数のことです。
計算式は自分の体重(kg)を自身の身長(m)の2乗で割る〔BMI = 体重 kg ÷ (身長m)² 〕と求めることが出来ます。
BMIの計算式は世界共通ですが、肥満度の判定基準は国により異なります。
下の表は日本肥満学会が定める成人の判定基準です。ご自身のBMI値を当てはめてみましょう。
日本肥満学会では、成人男性で22.0、成人女性で21.0を適正体重(標準体重)としていて、統計的に最も病気になりにくい体重としています。ちなみに適正体重は(身長m)²×22でおよその値を求めることが出来ます。
BMI値が25以上の肥満判定となった人は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の可能性が高く、脂質異常や高血糖、高血圧となる危険性を秘めているといわれます。
メタボリックシンドロームはBMIの他に腹囲の計測数値も目安となります。
現在、厚生労働省では健診等でBMI値が25以上の男性で腹囲が85cm、女性で90cm以上の場合、血糖値、脂質、血圧、喫煙習慣の検査結果と合わせて「動機付け支援」や「積極的支援」を行うことにしています。これは特定健康診査・特定保健指導と呼ばれ、40歳以上74歳以下の被保険者・被扶養者が対象になっています。
定期的な健診による運動不足や食べすぎなどの生活習慣の見直し、改善で将来の重篤な病気を予防することに繋げて行きましょう。
●視力検査の基準は?
一般的な視力検査(静的視力)は、下図のアルファベットのCのような形をしたランドルト環を用いた検査方法が一般的です。学校や眼科での検査で多くの人が利用しています。
ちなみにこのランドルト環は、フランスで活躍したスイス人の眼科医エドムンド・ランドルト(Edmund Landolt、1846.5.17 – 1926.5.9)が考案したものです。
ランドルト環を用いた視力検査では、5メートル離れた位置からCマークの穴が開いている位置を、上下左右または斜めから回答します。偶然当たる可能性もあるため、同じ視力に該当するマークをいくつか答え、見える範囲の境界線をはっきりさせて視力を導き出します。
下図のようにランドルト環の隙間と目の中心がつくる角度のことを「視角」と言います。
この視角の角度がわかると、上図の計算式で視力が決まります。例えば、5メートル離れたランドルト環を見た時に、上下の全長が75ミリ・切れ目の隙間の間隔Sが15ミリのCマーク(最も大きいマーク)の切れ目位置が分かる場合にはその視角は約10分(1度の1/6)となるので、計算式から視力は0.1と判断されます。
また、上下全長7.5ミリ・切れ目幅1.5ミリのCマーク(最大マークの10分の1サイズ)の切れ目位置が分かる場合その視角は1分になるので視力は1.0と判断されます。これを10mの距離から判別出来れば2.0、15mのところから判別出来れば視力は3.0となります。アフリカのマサイ族が驚異的な視力を持っている民族として有名ですが、その視力は8.0とも10.0とも言われています。果たして、視力10.0とはどんな世界が見えるのでしょうか。例えば細いパスタの直径が1.5ミリとすると、50m先からでもパスタの本数が判断できるということになります。広大な大自然の中で常に遠くの風景や動物を見る生活を続けていることでその視力が維持されているのだそうです。ちなみにそんなマサイ族でも都市部で生活を続けると平均1.0程度まで視力が落ちてしまうそうです。視力の良し悪しは生活環境に大きく左右される、と言うことなのですね。
日本で用いられる視力検査・視力測定の代表例は、ランドルト環ですが、欧米ではあまり使われません。欧米で広く用いられる視力検査・視力測定方法は「Eチャート」と「スネレン視標」です。検査表から被験者までの距離はランドルト環の5メートルではなく、6メートルであるなどの違いもあります。長い距離が必要で欧米でも室内ではその距離を確保することが難しいため、検査は検査表に背を向け、反対の壁面に設置された鏡に映った検査表を見て行う方法で行われることが多いそうです。
Eチャートとは、アルファベットの「E」の文字のどこが空いているのかを指摘して、視力を測定する方法です。Eチャートには斜めが空いている図形がなく、回答がしやすいのが特徴です。しかし、回答が上下左右の4択のため、正答率が高くなる傾向があります。
スネレン視標とは、さまざまなアルファベットを並べた検査表を用いて行う方法です。大きな文字から小さな文字まで順番に読んでいき、視力を測定します。文字の種類が多い分あてずっぽうでの回答が難しく、正確な視力を測定しやすいですが、回答に時間がかかるのがデメリットです。その名称は1862年に開発したオランダの眼科医ハーマン・スネレンにちなみます。
その他、平仮名や片仮名が用いられることもあります。これはサイズが異なるひらがなやカタカナが読めるかどうかで視力を測る方法です。学校の視力測定などでよく用いられます。ランドルト環をもとにつくられており、基本的によく似た方法ですが、異なる測定結果が出る場合もあるため、ランドルト環と併用されるケースも多い測定方法です。
●肌年齢を簡単に調べるには?
みなさんはご自分の肌年齢って何歳かご存知ですか?お使いの化粧品ブランドで調べて貰ったり、百貨店などのコスメショップでチェックしてもらったりした方も多いと思います。
肌年齢とは実年齢ではなく、肌の状態を年齢化した指標で、世界統一的な基準が決められているわけでなくいろいろな判定基準があります。いずれの基準も数多くの被験者の肌の水分量、油分量、メラニン量、肌の弾力、肌のキメ、毛穴の状態などのデータを基に決められていて、肌年齢の低い肌はハリや弾力のあるもっちりとした肌になると言われています。
ここでよく使われている簡単なセルフチェックの方法をお伝えしましょう。
① 一円玉をご用意ください。
② その1円玉を頬にそっと押し当ててください。
③ 外すと跡がついているのでその跡が消えるまでの時間を計測します。
④ これだけで肌年齢が分かります。下の図の様に、跡が消えるのが早い程、肌年齢は若めと言えるでしょう。
肌年齢は、食生活や質の良い睡眠を取るなど生活習慣の見直しで適正に戻すことが出来るそうです。規則正しい毎日の習慣が大事なんですね。
まだまだ新型コロナウイルスにはご注意を
新型コロナウイルスの第7波もようやく落ち着き、全国旅行支援事業なども始まっています。ですが、報道によれば第8波の流行で年明けにはまた感染者が相当数出てしまうことが懸念されています。まだまだ油断は大敵です。今しばらくは、自主的な感染対策を心掛けていきましょう。
コロナ感染症の予防は、手洗い、うがい、消毒、不特定多数の人との接触や会話を避け、ソーシャルディスタンスの確保とマスク着用と言った、基本的な行動が重要です。一人一人の行動で感染予防に努めましょう!
新型コロナウイルス関連の情報については、東京都福祉保健局の
「新型コロナ保健医療情報ポータルサイト」https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/index.html
「新型コロナウイルス検査情報サイト」
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/kensa/index.html
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